免疫ミルク

とある薬局の「免疫ミルクあります」の張り紙を見るたびに、「なにそれ?」と思いつつ、検索するほどでもないと見過ごしていたけれど、ある時、「がん患者の免疫力アップに」ということで知り合いが持ってきたものを見て、「そういうものか」と納得した品。

てっきり赤ちゃん用?アレルギーの赤ちゃんのミルク?と思っていたけれど、赤ちゃんに飲ませてはいけないらしい。何故なら赤ちゃんは、これと同じものを母親の母乳から受け取っているから。と言えば、この免疫ミルクが何なのか推測できるか。免疫力をアップさせるミルクです。ってそのまんま。

原理としては、初乳には産まれたばかりの赤ちゃんの免疫力を高める物質が含まれているけれど、それを人工的に作って免疫力を高めるサプリとして使いましょうということ。ガンだけでなく、風邪やインフルエンザ、リウマチなど免疫性の病気にも効果がある、とされている。

さすがに母乳ではなく、牛の乳に添加したものが「免疫ミルク」で、酪農大国のニュージーランドやアメリカで製品化された。アメリカ生まれのスターリミルクというのが有名らしい。

日本ではあまりメジャーじゃないためピンとこないけれど、ヨーグルトなどによく入っているラクトフェリンも、この免疫力を高めるたんぱく質の一種で、初乳に多く含まれている物質だそう。ラクトフェリンを添加したヨーグルトが「健康にいい」というのも、このラクトフェリンの免疫力に注目しているわけで、免疫ミルクを飲むのと同じといえるかも?


で、知り合いが持ってきたこの「免疫ミルク」は粉末状で甘くない。脱脂粉乳に所定のたんぱく質が添加してあると言えばいいか。溶かして飲む。ただしたんぱく質は熱に弱いため、熱い飲み物に入れると成分が変わってしまうのでアウト。ぬるい飲み物に入れたり、水で溶かすのがいいらしい。

これは薬ではなく食品かつサプリであり、なおかつ免疫力アップというのは体質改善なわけで、突然ながら飲んだらどうこうなるという即効性はない。

人間の赤ちゃんの初乳も、赤ちゃんが育つ数ヶ月から半年くらいのうちに継続して飲ませることで、外界の細菌などに打ち勝つ抵抗力をつけさせる作用があるらしいので、これも同じように、半年くらいをめどに継続して飲むそう。

理屈はそれで、ではうちではどうだったかと言うと――、うちの病人は牛乳嫌いで拒否。。。牛乳飲むとお腹壊すし好きじゃないからと。牛乳に限らず、ヨーグルトもチーズも駄目で元から乳製品自体が好きじゃなかった。なので代わりに私たちが、コーヒーやココアに入れて飲んだけど、うーん、フツーにスキムミルク?って感じ。例のごとく全然役に立たないレポであります…。


ちなみに牛乳・乳製品のページでも書いたけれど、主要な食餌療法は「乳製品否定派」が多い。牛の乳は人間を育てるものじゃない――系の主張。
(だったらそのまんま、人間のお乳、母乳でサプリはどうだ、とちょっと思ったものの、それもそれで怖いわな…)

マクロビなど日本食中心のその手の健康法では、ガンや免疫系の病気はもとより、アレルギーなどでも乳製品は避けよ、的な話は割と聞く。乳製品は免疫系の病気を悪化させる、とか。真っ向から対立しちゃってます。なので乳製品が普及した欧米ならば受け入れられても、日本だとなかなか普及しないのも分かる気はする。

でもまあ普通に体質改善の飲み物としてココアなどに入れて飲むならいいかも。

注意点としては、勿論、乳製品アレルギーの人にはお勧めできません。