生姜

熱帯アジア原産の多年草。食用で主に香辛料とされる他、生薬としても使われる。
一般的な効果では、身体を温めてくれる、が有名。風邪の時に食べたり民間療法に使われたりする。

元々ジンジャークッキーやジンジャーエールなどお菓子などにも使われているが、女性の冷え性対策などと銘打ってスープやお菓子に生姜を加えた商品も多く出ている。

抗がんで色々な食餌療法に登場するのも、この身体を温めてくれる、が温熱療法に繋がるため。その他に免疫力を高めるなども言われている。

ただし注意点としては、成分的には生姜に含まれるジンゲロールという辛味成分は、加熱したり乾燥するとショウガオールになる。加熱乾燥の結果のショウガオールの方は体温を上げる効果があるが、生のままのジンゲロールの方は一時的には体温を上げるもののすぐに冷やしてしまい、かえって体温を下げると言われる。
またショウガオールの方が辛味は強く、消炎・鎮静効果も強い。ただし殺菌効果はジンゲロールの方があるらしい。風邪の時は生の方がいい。

薬効としては、消化不良、食欲増進、吐き気、嘔吐、乗り物酔いの抑制、胃痙れんや胃障害、頭痛、リウマチの抗炎症、強心作用など幅広い。殺菌作用、寄生虫駆除も食材としては有名で、お刺身にガリがつくのもこのため。
癒す心、治る力 [ アンドルー・ワイル ]」でもからだを温め、タンパク質の消化を助け、悪心や乗り物酔いに著効を示し、上部消化器官の粘膜性内壁を強化して潰瘍の形成を防止などと書かれている。

一般的に言われる作用以外に、「癒す心、治る力」では必須脂肪酸から体内で合成されるエイコサノイド(イコサノイド)という物質の合成と排出を矯正するような作用についても記述がある。これにより関節炎・消化性潰瘍・心筋梗塞や脳卒中の引き金になる血小板の凝固などの緩和に繋がる、らしい。

またがんのことでも、温熱効果の他に、一部の発がん性物質がDNAに変異を起こす傾向をブロックする、などとも書かれている。

石原結實医師の食餌療法では紅茶にすりおろした生姜と黒砂糖またはハチミツを混ぜたものを飲むメニューがあり、「生姜力」「実践版生姜力」などの本も出ている。
これがテレビなどで取り上げられて近年では生姜ブームになった。抗がんだけでなく、温め→代謝促進でダイエットメニューとしても若い女性にも人気。生姜紅茶の市販品も数多く出ている。チューブや粉末の生姜を持ち歩いている人もいる。

私は紅茶が苦手でコーヒー派なので、コーヒーに粉末もしくはすったものを入れて甘くして飲んだりしている。味的には微妙だが、慣れると刺激が美味しく感じる。ただしあまり勧められるものではない。。。

副作用としては、主に乾燥のものは刺激が強いので、空腹時に使用するとかえって胸焼けや胃が痛くなったりする。また皮膚炎やアレルギーなどを起こすこともあるらしい。

  

【文献】
国立健康・栄養研究所 ショウガ(生姜、生薑)
永谷園生姜部
NHKためしてガッテン 夏冷え解消!しょうが 使い方が間違ってた! (2010/08/25)
生と乾燥の差はこの番組以降、色々と言われるようになった。