マイタケ

これも昔流行った「癒す心、治る力 [ アンドルー・ワイル ]」の本でお勧めされていた食材。日本だけでなくアメリカでも野生のものはあるらしい。イタリアではパスタの具にしたりマリネに使うとも書かれている。

本にも日本のキノコ狩り名人の話が出ていたけれど、私もまだ小さかった頃、秋に知り合いの山へ家族でキノコ採りに連れて行ってもらって、舞茸も山ほど採った記憶がうっすらとある。田舎はキノコ採りや山菜採りが盛んだからね。(ただし不法に採りに行ってはいけません)
でもその山々もバブルの頃にゴルフ場になってしまって、今や跡形もないのである。。。

その代わり昨今は工場培養の菌床ものが通年で出回っている。1980年代に日本の科学者がおがくず栽培の方法を発見したからだとか。10年以上前のこの本には、アメリカでも栽培が始まったとあるけれど、今はどうなのだろう。

近年は効能を期待して成分を抽出したサプリメントも出ている。国内のキノコメーカーのものもあり。

効能的には、マイタケ・エキスの抗がん作用と免疫強化作用は、これまでに研究されてきたいかなる薬用キノコのそれよりも強力であることが判明だとか、薬物による害作用から免疫系を守るはたらきがあるとか、書かれている。がん以外にも血圧を下げる作用とともに、HIVや肝炎の活動を低下させる作用もあることがわかっている…、らしい。

普通の栄養価的には、亜鉛やナイアシンなどのビタミン・ミネラルを含み、低カロリーな健康にいい食材。

本ではやたらプッシュされているのは、この当時、ワイル博士は入手しづらい環境にいたため、未知の宝に見えていた可能性もあるので、話半分程度に聞いておくのがいいかも。

最近の注意としては、2011年の3月11日の東日本大震災による東電福島第一原子力発電所事故よる放射性物質の拡散。これに伴うところが気がかりの点。マイタケだけとは限らないけれど、キノコは特に放射能を吸収しやすいらしい。

工場生産のものはメーカーの自主検査があったり、流通には国の決めた暫定基準値があるものの、天然ものは採取場所によっては注意が必要かもしれない。実際、事故後は野生のキノコから基準値超えの放射性セシウムが検出とたびたびニュースになっている…。(暫定基準値は2012/4/1からは、100ベクレル/㎏)

免疫によくて抗がん作用のある成分と、放射能の発がんリスクはどちらが勝つのか考えると、夜も眠れなくなりそうなテーマではある。抗がん系のものでは、ラジウム温泉なども。これを考え出すと卵と鶏の話並みに悩める。

  

【文献】
国立健康・栄養研究所 マイタケ
「(略)ヒトのガン・糖尿病・免疫活性化への適応および安全性に関する科学的根拠は見当たらなかったという報告がある」と書かれている。

国の放射能暫定基準値と、主なキノコ栽培メーカーの放射能の取り組み。
厚生労働省 食品中の放射性物質への対応
ホクト きのこの放射性物質検査
雪国まいたけ 放射性物質のサンプル検査を実施しています。